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よどじん(平成27年8月)

2017年2月1日

ページ番号:318916

よどじんコーナーでは、静かに流れる人々の暮らし、何気ない風景、そして人の心に光をあて、みなさまの元にお届けします。
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みんなに支えられてきた。だから次は、私の出番。

病児保育スタッフになった経緯を話す田中さん

 夜9時、スマートフォンが鳴り、翌日の勤務内容が伝えられる。
 迎えた当日、手早く用事を済ませて家を出発し、朝8時に訪問先の玄関前に到着。出勤前のお母さんから朝の引継ぎを受け、バトンタッチ。不安げな子どもをやさしく抱っこし「いってらっしゃい」と笑顔で見送る。
 
今月のよどじんは、
訪問型病児保育スタッフ(NPO法人ノーベル)
田中 秀子(たなか ひでこ)さん

キッカケは社会への感謝

子どもをあやす田中さん

 秀子さんが、訪問型病児保育の保育スタッフに従事したのは今年の4月で、まだ日は浅い。しかし、自身も3人の子どもを育て上げ、子育てに関しては大のベテラン。その日も、見慣れぬ大人に少し距離を置く子どもを、慌てず見守り、少しずつ心が開くのを待った。
 地元ではファミリーサポート(※1)にも登録し、子育てサポーターとして忙しい日々を過ごす。「子どもを育てるという事は、たくさんの人の力を分けてもらう事だと思うんです。私の子育ても、たくさんの人に支えられてきた。だから今度は私の出番だと思ったんです」。活動のキッカケは、自分の子育てを支えてくれた社会への感謝だった。

ここで頑張る!

子どもと遊ぶ田中さん

 NPO法人ノーベル(※2)のスタッフ募集を目にしたのは、今年の2月だった。体調のすぐれないお子さんを、保護者のいない家で預かる。「あまり若くないし、私にはちょっと難しいかな…」迷っていた背中を、「チャレンジしてみなよ」と、友人がそっと押してくれた。
 しばらく会社勤めの無かった秀子さん。入社後の研修受講で、初めてノーベルオフィスに出勤した。研修が終わり、少し緊張がほぐれたその瞬間、突然電気が消えオフィスが真っ暗になった。すると、ほのかな明かりとともに優しい歌声が聞こえてきた。「ハッピバースデー、秀子さん」。入社したての自分の誕生日を、スタッフ全員で温かく祝ってくれた。「私はここで頑張る」。強く心に誓った。

子どもの笑顔がパワーの源!

楽しそうに遊ぶ子どもと田中さん

 お昼前のリビングには、いつの間にか心を開き、笑顔で秀子さんに甘える子どもの姿があった。「なんだかんだ言っても、結局子どもが大好きなんです。抱っこした時に覗き見る小さなお顔、とっても愛おしい。それに、二十歳を超えた自分の子どもは抱っこできないですしね(笑)」。
 週2~3回ペースの勤務だが、1日の保育が終わるとヘトヘトになる。それでも別れ際に、バトンを返したお母さんの腕の中で、まだ言葉にならない声で必死に語りかけてきてくれる子ども達を見ると、その疲れが吹き飛ぶ。

一期一会

子どもを膝に乗せている田中さん

 訪問型病児保育の現場では、ほぼ毎回違うご家庭のサポートをすることになる。「この仕事をしてから『一期一会』という言葉に出会いました。偶然にも出会った子ども達、親御さん達を全力でサポートする。これからも、その一瞬一瞬を大切にしたいと思います」

PDF版よどマガ!(よどじんコーナー)

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